第六章健康で気をつけたいこと
ゴールデンレトリバーに見られやすいとされる体のトラブルと、日頃からできる健康管理の心がけをご紹介します。
ゴールデンレトリバーのような大型犬は、股関節や肘関節のトラブルに注意が必要な犬種としてよく挙げられます。こうした関節の病気には遺伝的な要因が関わるとされていますが、成長期の過度な運動や体重の増えすぎなど、生活環境も影響すると言われています。
日頃から適正体重を保つこと、滑りにくい床で過ごせるようにすること、成長に合わせて無理のない運動を心がけることが、関節を守るための基本になります。歩き方がいつもと違う、立ち上がるのをためらうといった様子が見られたら、早めに動物病院で相談しましょう。
豊かな被毛と垂れた耳を持つゴールデンレトリバーは、皮膚や耳のトラブルが見られやすい犬種の一つとも言われています。かゆがって体をかく、耳を気にして頭を振る、においが気になるといった変化は、体からのサインかもしれません。日々のブラッシングやお手入れの時間は、こうした変化に気づくよい機会になります。気になる様子があれば、自己判断で対処せず、獣医師に診てもらうようにしましょう。
食べることが大好きな子が多く、欲しがるままにおやつをあげていると、いつの間にか体重が増えてしまうことがあります。肥満は関節や心臓などさまざまな部位に負担をかけると言われていますので、食事量は愛犬の年齢や運動量に合わせて調整し、トレーニングで使うおやつの量も一日の食事に含めて考えるとよいでしょう。
このほかにも、目や心臓の病気、年齢を重ねてからの腫瘍などが、この犬種で気をつけたいこととして挙げられることがあります。ただし、すべてのゴールデンレトリバーに当てはまるわけではなく、体質には個体差があります。
大切なのは、日頃から愛犬の様子をよく観察し、定期的に健康診断を受けることです。特にシニア期に入ったら、かかりつけの獣医師と相談しながら検査の頻度を考えていくと安心です。小さな変化に早く気づいてあげることが、長く元気に過ごすための一番の近道です。