第五章しつけのポイント
学ぶことが大好きなゴールデンレトリバー。ごほうびを上手に使い、楽しみながら進めるしつけのポイントをご紹介します。
ゴールデンレトリバーは人と協力して働くことを得意としてきた犬種で、飼い主さんに褒められることを大きな喜びと感じる傾向があります。しつけでは、できたことをすぐに褒め、おやつや遊びなどのごほうびと結びつけていく方法がとても効果的です。
叱ったり、大きな声で驚かせたりする方法は、信頼関係を損ねてしまうおそれがあります。望ましくない行動をしたときは、叱るのではなく、代わりにしてほしい行動を教え、それができたらたっぷり褒めてあげましょう。短い時間で楽しく終えることを繰り返すと、愛犬も意欲的に取り組んでくれます。家族のあいだで使う合図の言葉や褒め方をそろえておくと、愛犬も迷わずに覚えやすくなります。
子犬のころは小さくてかわいらしい飛びつきも、成犬になると人を転ばせてしまうほどの力になります。飛びつかずにおすわりで挨拶できたら褒める、リードを引っぱらずに歩けたらごほうびをあげるなど、体が大きくなる前から少しずつ練習しておくと安心です。
また、何でも口にくわえたがる性質があるため、「ちょうだい」でくわえた物を放す練習もおすすめです。放してくれたらおやつと交換するようにすると、誤飲の予防にも役立ちます。
人懐っこい犬種ではありますが、子犬の時期にさまざまな人や犬、音、場所に触れる経験を積むことで、落ち着いて過ごせる場面がより増えていきます。無理に慣れさせるのではなく、愛犬のペースに合わせて、楽しい体験として少しずつ世界を広げてあげましょう。
賢く学習意欲の高いゴールデンレトリバーにとって、トレーニングそのものが楽しい遊びになります。持ってこい遊びや、おやつを探すノーズワークなどを取り入れると、心も体も満たされやすくなります。しつけで困ったことがあれば、一人で抱え込まず、ドッグトレーナーなどの専門家に相談してみてください。