第四章暮らし方・お手入れ
活発で体力のある柴犬には、日々の散歩と季節に合わせたお手入れが欠かせません。暮らしのポイントをご紹介します。
柴犬は小型ながら体力があり、活動的な犬種です。毎日の散歩は運動不足の解消だけでなく、においを嗅いだり外の刺激に触れたりする大切な時間でもあります。1日2回を目安に、愛犬の年齢や体調に合わせて時間や距離を調整してあげましょう。散歩のコースを時々変えたり、おもちゃを使った遊びを取り入れたりすると、気分転換にもなります。
運動が足りないと、エネルギーを持て余して家具をかじったり、吠えが増えたりすることもあると言われています。散歩の時間は、飼い主さんとのコミュニケーションの時間として楽しむ気持ちで取り組むとよいでしょう。
密な被毛を持つ柴犬は寒さには比較的強い一方で、日本の蒸し暑い夏は苦手な傾向があります。夏場は室内の温度や湿度を適切に保ち、散歩は涼しい早朝や夕方以降に行うなどの工夫をしましょう。また、柴犬は自分だけの落ち着ける場所を好むことが多いため、クレートやベッドなど、静かに休めるスペースを用意してあげると安心して過ごせます。好奇心から脱走してしまう例もあるため、玄関や庭の柵などの安全対策も確認しておきましょう。
柴犬は一般的に春と秋の年2回ほど換毛期を迎え、この時期には驚くほど多くの毛が抜けます。普段は週に数回のブラッシングでも十分なことが多いですが、換毛期には毎日のように抜け毛を取り除いてあげると、皮膚の通気性が保たれ、室内も清潔に保ちやすくなります。ブラッシングを嫌がる場合は、短い時間から始めて、終わったらほめてあげるようにしましょう。抜け毛を放っておくと毛玉や皮膚トラブルの原因になることもあるため、こまめなケアを心がけたいところです。
柴犬の中には、足先や口元などに触られるのを苦手とする子も少なくありません。爪切りや歯みがき、耳のチェックなどのお手入れをスムーズに行うためにも、日頃から体のあちこちに優しく触れ、おやつなどを使って「触られるのは嬉しいこと」と感じてもらえるよう練習しておくと安心です。